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2013年9月24日 活発化した議員の市議会発言/市民の注視で議会変化

2009年11月~2013年6月 発言回数調査

安曇野市を考える市民ネットワークは、現在の安曇野市市会議員が任期中の市議会でどれだけ発言してきたかを議事録で調べ、回数を集計した。別表Bの通りである。現議員の発言は2009年11月以降からだが、ネットワークは2012年3月定例会まで3年間の発言回数を議事録で調べてまとめてホームページに載せ、2012年8月市議会議員にも配った(別表A)。今回はその後の2012年6月定例会から2013年6月定例会までの分を加えた。現議員の任期中の全発言とするには9月定例会の分が含まれていない。議事録が出来ていないためである。
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 ネットワークは発言状況調査の一方、議会傍聴活動をスタートさせた。議会はウィークデイの日中開会なので、仕事のある現役勤務者や子育て中の女性などは参加しにくい。傍聴は会社OBなど自由時間を持つ世代の小人数に限られたが、これまでおよそ1年以上にわたって継続してきた。
 
議会を注視している市民がいることは、安曇野市会議員に伝わったようだ。3年間の集計と今回分を比較すると、今回分の増加はかなり著しい。とくに、それまで発言の少なかった経験が浅い議員が積極的に手を挙げたのが目を引いた。全体として、3割がた発言回数が増えたと言えるだろう。

ただし、議会の論戦内容が充実していたかというと、残念ながら首をかしげざるを得ない。議会が行政のチェック機能をどれだけ果たしたか。市長をはじめとする行政に対決し、税金の遣い方や財政をただしてきたか。ごく少数の議員を除き、現市長の与党に回ったのが圧倒的多数だ。「安曇野市議会基本条例」前文には「議会と市長が対等な立場で相互の緊張関係を保ちながら市政運営を行う」とあるが、市長と対等にやりあうのは、ごく限られた議員だった。

老練な地方政治経験を持つ市長と向き合うには、相当な勉強に支えられた知識が必要であり、センスも重要だ。党議などいわば借り物の論理では、緊張感あふれる議会、スリリングな論戦は生まれない。市庁舎建設に市民意思の反映を求めようとした住民投票条例案、硬直化が進む安曇野市の財政や増える市長交際費の追及など、諸問題に具体的に取り組んだ議員もわずかだった。

                   (安曇野市を考える市民ネットワーク世話人 横地 泰英)
by azumino_snet | 2013-09-24 23:14 | 見てみよう安曇野市議会


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